イソトレチノイン内服療法

あらゆる治療法に抵抗するニキビや、凹凸の激しいニキビ(特に皮下でシコリ状のもの)が多いタイプに対して、イソトレチノインというお薬を内服して治療します。

酒さの治療に使われることもあります。

イソトレチノインは重篤な副作用を伴うことがあるため、リスクを理解され、医師の説明どおりに服用や受診してくださる方にのみ処方いたします。

開始前に血液検査が必要なので、初診日にいきなり処方することはありません。

原則、20歳以上の方のみへの処方ですが、身長の伸びが止まった15歳以上19歳以下の方には保護者の方も一緒にご納得されたら処方が可能になる場合があります。

  • ※骨端線というものが閉鎖して身長が伸びにくくなる可能性があります。
  • ※欧米のニキビ治療ガイドラインで12歳以上から服用可能となっていますが、当クリニックでは更なる安全を考慮して15歳以上、かつ、身長の伸びの止まった方に限定しています。

イソトレチノインとは

ビタミンA誘導体の一種の経口薬です。

  • 皮脂の分泌を抑制します。
  • 異常角化を抑制し毛穴を詰まりにくくします。
  • 上記2つの作用の結果、炎症を抑制します。

以上の作用により重度なニキビ治療に用いられます。
日本では未承認薬のため自費診療になります。
酒さにはにきびの皮疹とよく似た膿疱や丘疹があり、イソトレチノインの持つ抗炎症作用が酒さの赤みに効果があるのではと考えられているために、他の治療法では効かない酒さに使用されることがあります。

治療できない方

  • 妊娠中の方・妊娠の可能性のある方・妊娠を希望されている方
  • 授乳中の方
  • 成長期で身長が伸びている方
  • イソトレチノイン製剤、トレチノイン製剤、ビタミンA製剤等でアレルギーを起こしたことのある方
  • ビタミンA過剰症の方
  • テトラサイクリン系の薬剤(ミノマイシンやビブラマイシン等)を内服中の方
  • うつ病、その他の精神疾患の方
  • 肝機能障害のある方
  • 脂質異常のある方
  • 大豆アレルギーのある方
  • 炎症性腸疾患のある方
  • 献血をする方
  • IPL、レーザー、エキシマライト等の光を発する機器で治療中の方

副作用

  • 催奇形性
  • 皮膚や粘膜の乾燥とそれに伴う諸症状(手あれ、口唇のあれ、鼻血等)
  • うつ・自傷行為・自殺企図等の精神症状
  • 頭痛
  • アナフィラキシーショック(血圧低下・冷や汗・意識低下等が出たらすぐに救急受診する必要あり)
  • 薬疹(皮疹と一緒に発熱や粘膜病変が出た時はすぐに救急受診する必要あり)
  • 眼瞼炎・結膜炎
  • 筋肉痛・関節痛
  • 肝機能低下
  • 脱毛
  • めまい・吐き気
  • 脂質異常
  • 夜間に目が見えにくくなることがある
  • 光線過敏

等があります。
特に重要なのは催奇形性で、比較的頻度の高いのは皮膚や粘膜の乾燥症状です。

服用中、および、服用前後に気をつけること

必ず、医師の指示に従って服用・受診してください。
服用期間中服薬前1ヶ月間および服薬後6カ月間は、必ず男女とも避妊をしてください。
最近では、服薬後の避妊は1ヶ月間でよいとの報告がありますが、当クリニックでは、更なる安全性を考慮して服薬後の避妊は6ヶ月間としています。
服用期間中とその後6ヶ月間は妊娠、授乳、献血をしないでください。

  • ※イソトレチノインは、妊娠中の女性が服用すると流産や胎児の奇形を引き起こす副作用が出ます。
  • ※妊娠中の女性が輸血された時、その血液に含まれるイソトレチノインが胎児に影響を及ぼす可能性があります。
  • ※服薬中に妊娠してしまった場合は、すぐに薬を中止して、産婦人科と当クリニックを受診してください。服薬後6ヶ月間の間に妊娠してしまった場合も、産婦人科を受診してください。

可能であれば、イソトレチノインの開始前や治療中に適宜産婦人科で妊娠反応検査を受けられることをお勧めします。
イソトレチノイン開始前と開始後は適宜血液検査を受けていただきます。肝機能や脂質異常等の副作用チェックのための採血です。
テトラサイクリン系抗生物質(ミノマイシンやビブラマイシン等)、トレチノイン外用剤やレチノール配合剤・ビタミンA製剤とは一緒に使うことができません。
IPL(フォトフェイシャル®)やレーザーによる施術は6ヶ月間休薬をしてから可能です。その他の施術は皮膚の状態によって可能です。
夜間の車の運転や機械の操作はおやめください。
直射日光や湿気を避けて25度以下の室温で保管してください。

お薬の飲み方と治療の流れ

  • 治療前に診察。治療ができない方ではないと確認ができたら血液検査。
  • 結果確認後に可能なら投薬。通常、1日20mg(20mgカプセルを1日1回)を食後に服用。
  • 1ヶ月後に再診。症状や副作用発現により、増量あるいは減量。
    副作用チェックのために採血。
  • 基本的には1クールは6ヶ月。1クール終了まで1ヶ月ごと受診・投薬・採血を繰り返す。
  • 経過記録のために写真撮影を行いますので診察ごとに洗顔が必要です。
  • ※服用開始後しばらくは症状が悪化することがあります。
  • ※効果が出るのは服用開始1,2ヵ月後からです。
  • ※最大2クール行いますが、1クール終了後2ヶ月間休薬してから2クール目を開始します。
  • ※飲み忘れに気付いた場合、その日は飛ばして、翌日に通常量を飲んでください。
    飲み忘れた分と合わせて倍量飲むのは絶対にしないでください。
  • ※服用中に皮疹、気分の落ち込み、リンパ節の腫れ、脱力等の副作用が生じた場合はすぐに中止してください。

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