男性型脱毛症(AGA)

遺伝的なものと男性ホルモンの影響を受け、思春期以降に前頭部~頭頂部の毛が細く、軟らかくなる進行性の脱毛です。

治療法

治療法は、フィナステリドかデュタステリドの内服とミノキシジルの外用にほぼ限られるといっても過言ではありません。
どのお薬も今の状態より毛を増やすというよりは、今より薄毛に進行させないのが目的のお薬です。

フィナステリド(商品名:プロペシア)

テストステロン(男性ホルモン)がAGAの原因となるDHT(ジヒドロテストステロン)に変化するための酵素(5αリダクターゼ)の産生を阻害することによって、薄毛の進行を抑制する薬です。

1日1回1錠内服、満20歳以上の男性のみ

肝機能障害のある方は飲めません。
前立腺疾患のある方は飲む前に相談を。

飲んでいる方は献血できません。

副作用は、性欲低下1.1%、勃起機能不全0.7%と言われていますが、全般的に効果の割には副作用の少ない薬です。

私も飲んでいます。

詳しくは、オルガノン株式会社のAGA-newsのサイトをご参照ください。

当クリニックでは、プロペシアのジェネリック(商品名:フィナステリド「トーワ」)の取扱をしております。。
プロペシアより安価で、品質・効果が「ほぼ同等」とされるものをご希望の方に適した薬剤です。

デュタステリド(商品名:ザガーロ)

テストステロン(男性ホルモン)がAGAの原因となるDHT(ジヒドロテストステロン)に変化するための酵素(5αリダクターゼ)の産生を阻害することによって、
薄毛の進行を抑制する薬というところは、フィナステリド(商品名:プロペシア)と同じです。

フィナステリドが5αリダクターゼという酵素の2型のみを阻害するのに対し、デュタステリド(商品名:ザガーロ)は1型と2型の両方を阻害します。

毛根に主に働くのは2型なのでデュタステリドとフィナステリドの効果に差がないのではと思われたのですが、メーカーによる比較試験では、2型に対する
阻害作用だけでもデュタステリドのほうが上で、それにプラスして毛根に少しはレセプターが存在する1型にも阻害作用があるので、より効果的とのことです。
1型阻害による影響でフィナステリドよりデュタステリドのほうが副作用の出現頻度が高いか違う種類の副作用出現があると思われましたが、こちらもメーカー
比較試験によると、フィナステリドと副作用出現頻度はほとんど変わらず、別の種類の副作用もないとのことです。
ただし、フィナステリドが他の薬との飲みあわせを気にしなくてよいのと比べ、CYP3A4阻害作用を有する薬剤(例:HIV感染症の薬、C型肝炎の薬等)との併用は
注意する必要がデュタステリドにはあります。

飲み方や飲めない方の条件はフィナステリドと同じです。

当クリニックでは、ザガーロのジェネリック(商品名:デュタステリド「トーワ」)の取扱をしております。 ザガーロより安価で、品質・効果が「ほぼ同等」とされるも のをご希望の方に適した薬剤です。

赤色LED

赤色LEDの照射は脱毛症治療にとして日本皮膚科学会のガイドラインで推奨度B(行うことを勧める)に位置づけされています。詳細はこちらをご参照ください。

ミノキシジル(商品名:リアップ)

塗り薬で効果が証明されているのは、これだけといってもよいでしょう。

元々、血圧を下げる薬で、患者さんに飲んでもらうと毛がフサフサしてきたことから、薄毛に対する有効性が発見され、副作用の少ない塗り薬の形として製造されました。

血管拡張作用による血行促進と、毛包に直接作用して細胞の増殖やたんぱく質の合成を促進し、毛の成長期が延長し、細く弱った毛が太くしっかりした毛になります。

副作用はかぶれです。

血圧の高い方・低い方、心臓の悪い方、腎臓の悪い方、甲状腺の悪い方、むくみのある方は注意が必要です。

市販薬のため、薬局でご購入ください。

私も使っています。

詳しくは、リアップのサイトをご参照ください。

ミノキシジル+デュタステリド配合内服薬(ジョミノ5mgMDZ)

ミノキシジル+デュタステリド配合内服薬(ジョミノ5mgMDZ)

ジョミノ5mgMDZは、ミノキシジル5mgとデュタステリド0.5mgが配合されたAGA治療用の内服薬です(国内未承認薬)

デュタステリド0.5mgは厚労省に認可されている薬で既にAGA治療薬として処方されているものです。

デュタステリドは、テストステロン(男性ホルモン)がAGAの原因となるDHT(ジヒドロテストステロン)に変化するための酵素(5αリダクターゼ)1型と2型の両方の産生を阻害し薄毛の進行を抑制します。

ミノキシジルは外用剤が一般的ですが内服薬も存在しており自費診療の分野で処方されています(内服薬は国内未承認)。

ミノキシジルは元々、降圧剤として開発されています。内服された患者さんの薄毛の改善や体毛が濃くなったという副作用が出たことから薄毛治療に応用されるようになりました。

ミノキシジルでは、血管平滑筋を弛緩させて毛包周囲の血流を改善し、毛乳頭細胞からVEGF(血管内皮成長因子)などの成長因子産生を促進する働きがあるとされています。成長期の毛包はVEGF、IGF-1、HGF、KGFなどの細胞成長因子によって維持されており、これらの産生促進が発毛につながります。外用剤より吸収率がよいため強い発毛効果が期待されます。その分、後に示す副作用の危険性が外用剤より増すために、日本皮膚科学会ガイドラインでは、外用剤は推奨度A(行うよう強く勧める)ですが、内服薬は推奨度D(行うべきではない)です。しかし、実際の医療機関の現場では、より効果的な内服薬を、その方の健康状態に応じて効果とリスクを十分に考慮して処方しています。

デュタステリドとミノキシジルという、薬としての作用するポイントの違う薬を併用することにより相乗効果が期待できます。

副作用について

デュタステリドでは、性欲低下、勃起力低下、射精障害、女性化乳房、うつ、肝機能障害、男性乳がん(因果関係不明)、進行性前立腺がん(因果関係不明)等です。

ミノキシジルでは、多毛(頭髪以外が濃くなる)、初期脱毛、胸痛、動悸、息切れ、血圧低下、頭痛、めまい、むくみ等です。

服用できない方

20歳未満の方、AGA以外の脱毛症の方、重度の肝機能障害の方、前立腺がんの方、献血をする方、高血圧・低血圧の方、心疾患の方、血管系疾患のある方、腎臓疾患のある方、むくみのある方、ED治療薬を飲まれている方

気をつけていただきたいこと

以下に当てはまる方は診察内容により処方できません。

  • 65歳以上の方
  • 甲状腺疾患の方
  • 挙児希望(妊活中)の方

薬以外のもので飲み合わせに注意が必要なもの

  • アルコール
  • グレープフルーツ
  • ハーブ (特にセントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ))

処方前後の流れ

以下に当てはまる方は診察内容により処方できません。

  • 診察後に問題がなければ採血をして処方します。
  • 1か月ごとの受診としますが、医師が問題なしと判断したら3か月ごとの受診も可能です。
  • 基本的には受診ごとに副作用チェックの採血をしますが、経過が安定している場合、医師が適宜、採血が必要か不要か判断します。

男性型脱毛症(AGA)は、原因が解明されつつあり、治療法も確立されてきました。
特に、フィナステリドは、効果がある割には、副作用の報告が少ない薬ですので、薄毛でお悩みの方は、できるだけ早く始めましょう。

フィナステリドで効果の感じられない方には新たな選択肢としてデュタステリドを試してみましょう。

さらなる効果を期待される方はジョミノ5mgMDZを試してみるのもよいでしょう。

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