穴の開きは、皮脂・はがれた角質・汗・汚れ等が毛穴の中に詰まり、毛穴が押し広げられて起こります。
皮脂や汗は分泌し、垢は角質がはがれて発生します。
空気中にいろいろな汚れの元になる物質があります。
詰まったものを取っても2週間で元通りに詰まってしまいます。
また、毛穴表面の皮膚が角化を起こし、毛穴そのものが変形しても開きます。
開いた毛穴を閉じるメカニズムは解明されていませんが、詰まりにくくすれば、毛穴は開きにくくなったり、開いているものも皮膚の自然収縮力により閉じてくれるのではないかと考えられます。
汗以外は詰まりにくくすることが可能です。
汗は粘度が低いので、ほとんど問題ないでしょう。
また、毛穴の角化を予防、あるいは、治療ができれば毛穴の開きは改善すると考えられます。
では、具体的な対策としては、次のようなものが考えられます。
- 1.皮脂の分泌抑制
- 治療法としては、ケミカルピーリング(グリコール酸ピーリング・サリチル酸マクロゴールピーリング)、レーザーピーリング、トレチノイン、イオン導入があります。
- 2.不要な角質・汚れを除去
- a.治療法としては、ケミカルピーリング(グリコール酸ピーリング・サリチル酸マクロゴールピーリング)、レーザーピーリング、トレチノイン、酵素パックがあります。
- 3.毛穴の角化を改善
- a.治療法としては、イオン導入GG(グリシルグリシン)、ケミカルピーリング(グリコール酸ピーリング・サリチル酸マクロゴールピーリング)、レーザーピーリング、トレチノイン、酵素パックがあります。
コラーゲンの増殖により毛穴引き締め効果を期待できます。
コラーゲンは、熱エネルギーや、サイトカイン(皮膚の細胞から出る様々な情報伝達物質のこと)の作用により、増殖することが期待されます。
熱エネルギー作用を期待できる治療法としては、レーザーピーリングがあります。
サイトカインの作用を期待できる治療法としては、ケミカルピーリング(グリコール酸ピーリング・サリチル酸マクロゴールピーリング)、レーザーピーリング、トレチノインがあります。
毛穴の黒ずみには、皮脂やよごれだけではなく、実は毛穴に生えている“毛”があります。
“毛”は、市販の毛穴パックでは取れません。
“毛”だということは、脱毛をすればよいということです。
レーザー脱毛が効果的です。
タルミにより毛穴が開いて見えることがあります。
頬がたるんでくると、毛穴が楕円形に引っ張られます。
これが開いているように見えます。
タルミを治すには、リフトアップの手術か、頬の皮膚の下に糸を入れて、引っ張りあげるしかありません。
ちなみに、本当の毛穴の開きとタルミによるものとの簡単な見分け方があります。
頬の皮膚をご自分の2本の指でピンと張ってみてください。
引っ張ってみて毛穴が消えたのなら、あなたの毛穴は開いているのではなく、頬のタルミから来るものです。
テカリは、皮脂の分泌によって起こりますから、皮脂の分泌を抑制するか、あるいは、ほとんどなくしてしまえば、よいと考えられます。
治療法としては、ケミカルピーリング(グリコール酸ピーリング・サリチル酸マクロゴールピーリング)、レーザーピーリング、トレチノイン、イオン導入があります。
テカリの治療法と毛穴の治療法は似ています。
結局は、テカリを改善するのも、毛穴の状態を改善するのも、皮脂の分泌を抑えることが大事だということです。