頚部に多発するイボ
(アクロコルドン、スキンタッグ)

頚部に多発するイボは、アクロコルドンやスキンタッグと呼ばれ、ほとんどは軟性線維種と呼ばれる良性腫瘍ですが、一部に脂漏性角化症(老人性イボ)と呼ばれる良性腫瘍や尋常性疣贅(ウイルス性イボ)等が含まれます。区別は必ずしも容易ではありません。

症状

主に頚部に多発するドーム状や有茎性の、肌の色~黒褐色まで様々な色調のデキモノです。
腋窩やそけい部にもできやすいです。
基本は軟らかいデキモノです。

アクロコルドン・スキンタッグ

原因

厳密には不明ですが、加齢変化や摩擦によると考えられています。

治療方法

1. 液体窒素療法

保険適用です。予約不要です。
液体窒素という約マイナス200℃のものを使い、アクロコルドンを凍らせ、その細胞を破壊するという治療法です。
凍ったアクロコルドンは徐々にカサブタになり、2週間くらいかけてそのカサブタが取れる時に一緒に取れるという理論です。
しかし、手術のように切って取るのとは違い、1回の治療で取りきれるとは限らないのです。取りきれるまで2週間に1回ずつ液体窒素療法を繰り返します。
取りきれるまでの回数はアクロコルドンの大きさ、部位、体質により個人差があります。
施術後の自宅での処置やガーゼ保護が不要です。

合併症・問題点

  • 痛みがあります。
  • 水疱や血庖ができることがあります。水疱や血庖があるときだけは浴槽内やプール内に患部をつけることができません。
  • 一時的に施術後に色素沈着を生じますが、まれにその色素沈着が定着することがあります。
  • 施術直後は赤くはれぼったくなり、その後、痂皮化してより黒くなるので、一時的に施術前より目立った状態になります。

2. 炭酸ガス(CO2)レーザー

保険外です。予約が必要です(初診日同日の予約はできません)。
炭酸ガス(CO2)レーザーの出す光は、組織中の水分に吸収され、著明な熱効果を生じます。
この原理を利用して、組織を蒸散させます。
ほとんど出血させることなく切除することができます。
ホクロや皮膚良性小腫瘍の治療に適しています。
痛みがありますので局所麻酔を必要とします。小さいものですと貼る麻酔剤とクーリングで対応可能です。
ほぼ痕は残りませんが、残るとしたら軽度の凹んだ痕になります。
軽度の凹み以外の傷跡としては、赤み・シミ・隆起です。
赤み、シミは一時的なもので、頚部だと基本的には3~6ヶ月で自然に消えます。
隆起ができる方は一部の部位を除くと体質によるところが大きく、隆起の痕は治りにくいです。元々、傷跡が隆起して残りやすい体質の方にはこの方法をお勧めしません。
ドーム状のタイプ(底の方が広く隆起したもの)に適した治療法です。
処置後には軟膏塗布とガーゼ等での保護が必要です。

アクロコルドン・スキンタッグ

3. ハサミカット

保険外です。予約が必要です(初診日同日の予約はできません)。
小さい有茎性のタイプ(頭がやや大きく、茎の部分が細いもの)に適した治療法で、一番痕がきれい方法ですが、ドーム状のタイプには向いていません。
小さいものですとクーリングのみで処置時の痛みに対応可能です。
大きいものですと局所麻酔が必要です。
小さいものは処置した状態により軟膏塗布とガーゼ等での保護が必要です。
大きいものは処置後に軟膏塗布とガーゼ等での保護が必要です。
赤み、しみが一時的に残ります。
傷跡が隆起する方は一部の部位を除くと体質によるところが大きく、隆起の痕は治りにくいです。元々、傷跡が隆起して残りやすい体質のことはこの方法をお勧めしません。

アクロコルドン・スキンタッグ

治療法の選択方法

保険での治療を希望される場合は液体窒素療法一択です。
液体窒素療法は隆起を取るのには向いていますが、色だけ残ったものを更にきれいにするのには向いてないです。
1回の治療で取りきりたいならハサミカット(有茎性タイプのみ)か炭酸ガス(CO2)レーザーを選んでください。

きれいな傷跡になるのは、
ハサミカット(有茎性タイプのみ)→炭酸ガス(CO2)レーザー→液体窒素療法
の順番です。

ただし、傷跡が隆起する体質の方は液体窒素療法のみが可能です。
いずれの治療法も再発の可能性はあります。

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