乳酸をメインに、乳酸・グリコール酸・サリチル酸を混合することにより、各酸の特長を活かして、即効性にキメを整え、ツヤを与え、ザラつきを改善し滑らかにするミックスピールというピーリング剤に、マヌカハニーを配合することにより、抗菌作用と保湿作用がプラスされ肌環境を整えることに優れたピーリング剤です。
マヌカハニーとは
オセアニアに生息する「マヌカ」という木の花から採取された蜂蜜のことです。
含有される「メチルグリオキサール」という成分は強い殺菌・抗菌作用をもつため、食用だけではなく、薬として用いられてきた歴史を持ち、現在においても、欧米等の医療現場でその有用性が高く評価されており、美容医療に応用され、肌荒れの予防や改善が期待されます。
保湿作用を有するので表皮の湿潤環境を整え、お肌を柔軟にします。今までのケミカルピーリングで乾燥しやすい方にお勧めです。
さらに、シーリング作用という「皮膚にシールをする」ような作用が皮膚の表面に皮脂膜を形成し外部刺激を受けにくくします。
マヌカピールの各成分の特長
●乳酸
α-ヒドロキシ酸(AHA、果物に多く含まれるので、別名フルーツ酸)と呼ばれる有機酸の1つです。
角質層のセラミド量を増加させることによる保湿作用があるので、施術後の乾燥が少なく、むしろ潤うこともあるので、アンチエイジング目的に向いているとされています。
一方で、表皮剥離促進作用や古く肥厚した角質を除去する作用からニキビへの効果も期待でき、ニキビ痕の赤みを消す効果に優れているとも言われています。
●グリコール酸
乳酸と同じくα-ヒドロキシ酸(AHA、果物に多く含まれるので、別名フルーツ酸)と呼ばれる有機酸の1つです。
グリコール酸は、AHAの中で、最も分子量が小さいことにより、皮膚への浸透性が優れています。
アクネ桿菌抑制作用および関連するバクテリアの増殖抑制作用を有し、特にニキビ治療に向いているとされています。
表皮剥離を促進し、蓄積し古く肥厚した角質を除去することから美肌効果も期待でき、チロシナーゼ活性化抑制による美白効果も期待できます。
●サリチル酸
β-ヒドロキシ酸(BHA)の一種で、植物に多く含まれています。
角質溶解作用、他薬剤の局所浸透を高める作用、真菌を殺す作用等を持った医薬品として、以前より皮膚科治療に頻用されてきました。
治療間隔と回数
2~4週間ごとに受けてください。
5回1クールとして平均1~2クール受けてください。
このような方にお勧め
- ニキビ・ニキビ痕の方
- お肌のハリやツヤを改善したい方
- くすみを改善したい方
- 毛穴の汚れ・黒ずみが気になる方
- 肌トラブルを起こしやすい方
- ざらつきが気になる方
- 乾燥しやすくてピーリングを敬遠していた方
- アンチエイジング目的の方
受けることができない方
- 蜂蜜アレルギーの方
- 日焼けしている方、または、これから日焼けする予定の方
- 妊娠中、授乳中の方
- イボやヘルペスのできている方
- 放射線治療を受けている方、または、受けた方
- ピーリング希望部位に3ヶ月以内に手術を受けた方
- ケロイド体質の方
- 自己免疫疾患(膠原病・リウマチ・一部の甲状腺疾患・炎症性腸疾患等)の方
- アスピリン、バファリン、痛み止めのいずれかを飲んで、喘息やその他の副作用が出た方
マヌカピールを受ける前の注意
- 日焼けしないようにしてください。
- 前日の顔そりやパックは避けてください。
- 処置の時はコンタクトレンズを外していただきますので、ケース等をお持ちください。
処置後に起こる可能性のある合併症・副作用
1. 刺激感・痛み
刺激感(ピリピリ)は必ずありますが、通常は我慢できる程度です。酸を中和するか、処置後クーリングしている間にほとんど消失します。
2. 赤み
数時間~数日(ほとんどの場合、1日程度)で消失します。
3. かさぶた
ニキビの中身が出て皮膚表面で固まるとできます。自然にはがれますので、無理にはがさないでください。
4. 乾燥
角質をはがすので、保湿能力が落ち、乾燥することがあります。他のピーリング剤よりはマヌカハニーの作用で乾燥はしにくい可能性が高いです。
5. 反応性のニキビ
ピーリングによる反応で、一時的にニキビが増えることがありますが、軽快していきます。
6. 境界の明確化
ピーリングをしたところと、していないところで境界がはっきりすることが稀にあります。
7. 皮膚の鮮明化
ピーリングをするとお肌がきれいになるので、ピーリングでは取れないシミやホクロや毛細血管が目立つようになることがあります。
8. 色素沈着
赤みがあまりにも強く残ると一時的にシミなることがあります。
9. 腫れ・水疱・びらん
極めて稀ですが、赤みがあまりにも強く出ると、腫れたり、水ぶくれができたり、その水ぶくれが破れたりする可能性があります。
10. 感染
皮膚の角層は異物の侵入を防ぐバリヤの働きをしております。そのバリヤがはがれるので、感染に弱くなり、イボやヘルペスができることがあります。
マヌカピールを受けた後の注意
日焼けしないでください(ピーリング前後1ヶ月は)。
外出時に日焼け止めを塗ってください。
保湿をしっかりしてください(ピーリング後3日間は、当クリニック指定の刺激のない、ノンアルコールのヒアルロン酸配合保湿ローションを使ってください)。
ピーリング後、1週間は、垢すり・パック・パーマ・毛染め等をおこなわないでください。
マヌカリタッチ
マヌカリタッチは、オーストラリアで医薬品として使用されるグレードのマヌカファインジェルをマヌカピール後に塗布して更なるお肌の改善効果を期待し、かつ、ピーリング後の敏感な状態を修復するために行われる施術です。
他のケミカルピーリング後、フォトフェイシャルステラM22後、イオン導入後、LED後にも施術可能ですし、お勧めいたします。
期待される効果
- ① 保湿
- ② 抗菌・抗炎症作用
- ③ 美白
- ④ 抗しわ
マヌカファインジェルはホームスキンケア用品として単独使いもできます。
単独使いであれば妊娠中の方・授乳中の方も使用可能です。